リュウキュウアイ染めどきです。

hiyokomame

2016年05月12日 12:04

 5月27日からの個展に向けて、相変わらず地下活動中です。

 そんな中、ちょっとだけ地上へ。
 
 嬉しいご縁があって、近所の方が育てた藍を山ほど分けて下さった。
 適度に湿気のある眩しすぎない環境で、すごく元気な藍。数本の挿し木から増やされたのだそうな。すごい。
 写真、私写ってもいいよ! と快諾してくださったのでwさんもちょろっと登場の藍畑。私は画像が加工出来ないので、ちょろっと、こそっと、控えめに。Aさん、Wさん本当にありがとうございました。
 

 種から育てた木々が茂って、木漏れ日と緑のきれいなお庭だった。

 タブノキ。赤系が染まったことがあると言ったら、これも切って下さった。間に合うかな。これも染めたいな・・・。


 頂いた藍は、ミキサーにかけて、煮出して銅先媒染でショールを染めた。
 生葉でも今の時期なら染まるんだけど、堅牢度が高くない、あの色が似合う人ってのがイメージできないという二つの理由で、今回は煮染めを。
 そして、個人的な好みなどがあって、今回の個展では麻のショールを多めに出したいなあ、という思いがあり、下づけ処理した同じ銅媒染のリネンを入れたわけです。
 
 そしたらね。

 もろもろ全部はしょるんだけど、ものすごいことに。





 何故、同じ鍋からこのほぼ補色の二色が出てくるのか。不思議すぎる。
 下づけのカチオン処理の性質によるんだろうけど、今回欲しくてまだ出ていなかった黄色系が思いがけず得られて嬉しい。しかも大好きな金茶色。澁木の染料が手に入らなくなって以来、こんなくっきりした金茶色には出会えていなかった。

 何なんだろう、今のこの、考え抜いてやろうと思った事はできない、できないと思った事が棚ぼたでできちゃう不思議な流れは。なんかもう、いろいろ考えるのやめようかな。
 ただひたすら体を動かそう。


 さて。残った藍の葉っぱ。ベランダに挿し木するにも限度があるわけで。
 どうしよう、無性に建ててみたい。今まで泥藍買ってたんだけど、実は生葉から直接発酵建てで行けるんじゃないかな。行ける気がする。
 
 試験前に模様がえをしたくなる心のざわつきに似てるとかそういうことはさておき。

 結局、さっくり欲望に負けて仕込んだのが10日ほど前。長いので続きはまたあとで。

 
 



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